親の七光は、なぜ「七」光なのか?

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「七」という数字には、ラッキーセブンに代表されるように良いイメージがあります。

しかし次の「七」となるとどうでしょう?

A:いやあ、○○って最近よくテレビに出ているよね。
B:ま、親の七光りだろうな。

親の七光りというのは、考えてみると不思議な言葉。多くの辞書には「七光」で掲載されています。

ななひかり【七光】

主君・親の威光が広く及んでいて、そのおかげを受けること。〔多く、本人の実力によるものではないことを含意する〕

「新明解国語辞典 第七版」

この場合の「七」というのはいったい何を意味しているのでしょう?

単に光り輝いているというだけなら、「七」でなくてもかまわないはず。

親の名声には七種類の効用があるとか、隠された意味があるのかなと思ったのですが、調べてみるとこの場合の「七」というのは、単に数が多いという意味で使われているのそう。

例えば、七難(しちなん)、七変化(しちへんげ)、七曲がり(ななまがり)などという日本語の「七」も同様の使い方なのではないかと思います。

結構ネガティブな意味の言葉も含まれているのが、面白いところです。

 
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