Very Short Introductions − 英語の学術入門書シリーズのご紹介

毎年、実家に帰省すると、Oxford University Press(OUP)の英語教育教材カタログが届いています。おそらく昔、何かのワークショップに参加したことがあって、それ以来届くようになったのだと思います。

何となくページをパラパラめくっていると、Very Short Introductions の紹介がありました。

このシリーズはOUPが出版している学術入門書で1冊が100~200ページくらいのボリュームです。日本の新書でよくあるような「○○入門」といったものの英語版をイメージしていただくとよいでしょう。

Oxford University Press

英語の勉強をしていて、リーディング(多読)の材料を探している人がいれば、このシリーズは有力な候補の一つになると思います。

分量も適当ですし、現在までにかなりの種類(300冊以上)が揃っているため、自分が興味のある分野の本を見つけることもできるでしょう。

また現在ではkindle版も出ており、ペーパーバックの約半額1冊600円程度で購入することができます。

テーマとしては「哲学」のように大分野でまとめた本もありますし、「ソクラテス」「プラトン」のように個人名でまとめた本もあります。また「政治哲学」のように哲学の一分野を扱ったものや「人生の意味」のように一つの問いにフォーカスしたもの(?)もあるようです。

なお上記のOUPのカタログには、年間ベストセラー(2011年)のリストも掲載されています。

  1. Globalization (2nd Edition)
  2. Nuclear Power
  3. Multiculturalism
  4. The Scientific Revolution
  5. International Migration

これは意外性の全くないリストでした。こうしてみると、2011年はグローバル化と原発問題が主要な関心だったのでしょう。それでは2012年はどうなのか?と言いたいところですが、2011年と状況はあまり変わっていないようにも思います。実際はどうでしょうか。

 

Languages: A Very Short Introduction
OUP Oxford (2012-06-01)
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