そうかもしれないし、そうでないかもしれない
人の頭の中というのは案外空っぽにするのが難しく、気が付けばいつも何かを考えています。
その何かというのは、
「あの人は表向きはにこやかだけど、心の内では自分のことを快く思っていないのではないか。」
とか、
「新しい仕事に挑戦してみたいけれど、失敗してしまうのではないか。そして周りから笑われてしまうのではないか。」
などなど「そうかもしれないし、そうではないかもしれない」ということがほとんど。
「確かにそうである」ということなど、実際1割にも満たないのではないでしょうか。
放っておくだけで、これほどまでに妄想を広げてしまう人の心というのは不思議なもの。
パソコンを強制終了するように、心が生み出すものをシャットダウンすることができたらよいのですが、なかなかそうはいきません。
そういうときには、今、考えていることは「確かにそうである」ことなのかどうかを自問してみるようにしています。
その結果、それが「そうかもしれないし、そうではないかもしれない」ものなら、それは観測されたものではなく、心が生み出したものに過ぎません。
妄想に惑わされることなく、ただ目の前にあるものに集中すること。ゆっくりと呼吸をすること。頭の中で静かに数を数えること。
そんな風にして心を調律していけたらよいと思います。