『声に出して読みづらいロシア人』松樟太郎著

photo credit: dscn0683.big via photopin (license)

photo credit: dscn0683.big via photopin (license)

松樟太郎さんの『声に出して読みづらいロシア人』(ミシマ社)という本を読みました。

政治・芸術など、さまざまなジャンルで活躍したロシア人を紹介する本なのですが、その選定基準は基本的に名前の響きが面白いかどうかという一点のみ。

軍人のポチョムキン、元首相のチェルノムィルジン、作曲家のラフマニノフなどの名前の響きを楽しんだり、

ロケットの父と呼ばれたコンスタンチン・エドゥアルドヴィチ・ツィオルコフスキー、チェリストのムスティフラフ・レオポリドヴィチ・ロストロポーヴィチ、作家のミハイル・エヴグラフォヴィチ・サルトゥイコフ=シチェドリンなどの名前の長さにびっくりしたり、

要はロシア人の名前で遊んでしまおうという一冊。

ロシア語には全然詳しくないけど、ロシア人の名前って、何だか怪しげで魅力的な響きがあるよなあと思っていた自分のような人におすすめの一冊。

構成は一人につき見開き2ページで、名前だけではなく、それぞれの人物の略歴も紹介されているため、著名なロシア人の見本市としても楽しむことができます。

これまでにありそうでなかったユニークな切り口の本だと思います。

 

声に出して読みづらいロシア人 (コーヒーと一冊)
松樟太郎
ミシマ社
売り上げランキング: 144,919