一人の人間は最大何人の友達を持つことができるのか?

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この世界には、おそらく人付き合いの得意な人と苦手な人がいます。

そんな中、一人の人間が社会生活において関係を維持している人の数の平均を調べたら、いったい何人くらいになるのでしょう?

そこにはもちろん家族や会社の同僚や友達など、さまざまなカテゴリーの人々が含まれます。

もちろんこの問題には、友達の定義をどうするかという問題もあって、ちょっと知り合っただけでその人を友達と呼ぶ人もいれば、かなり深い付き合いになるまで友達とは呼ばない人もいます。

そのあたりのグレーゾーンは一旦脇に置いておいて、一人の人間が安定的に関係を維持することができる人の数を算出したイギリスのロビン・ダンバー(Robin Dunbar)いう人類学者がいます。

彼の定式はダンバー数(Dunbar’s number)と呼ばれており、それによると一人の人間が安定的に関係を維持することができる人の数は平均150人程度なのだそう。

150人という数は多いと感じるでしょうか? それとも少ないと感じるでしょうか?

考えてみると、社交的な人であれ、寡黙な人であれ、一人の人間に与えられた1日24時間、1年365日というリソースは変わりません。

だとすれば、どんなに社交的な人であっても、付き合うことのできる人の数にはおのずから上限がある訳です。

どんなに社交的な人でも、すでにこの上限に達していれば、それ以上の関係を作るためには既存の関係の見直しをしなければなりませんし、この上限には遠いという人なら、その気になれば、これから多くの関係を育てていくことができるのだと思います。

そういう意味では、人間というのは案外平等にできているなあという気がしなくもありません。