New York, New York

今まで訪れた中で一番好きな街を選べと言われたら、

ロンドンやシドニーやヘルシンキもいいなあと思いながら、結局はニューヨークと答えるのかもしれません。

ニューヨークを訪れたのは大学生のとき。

そのときの印象は高いビルが多くて日陰が多いなあという印象。2月だったので、マイナス9度などという日もあったのを記憶しています。

メトロポリタン美術館やMOMAをまわったり、ブロードウェイでミュージカルを見たり、きらびやかな世界の一端も覗いたはずなのですが、今思い返してみるとニューヨークのイメージというのはなぜかモノクロームの映像として浮かび上がってきます。

それでももしアメリカに住むことができるのなら、太陽が燦々と降り注ぐ西海岸の街よりも、モノクロのニューヨークに住んでみたいと思います。

そんなニューヨークの記憶はもうおぼろげなのですが、この曲を聴くと急に懐かしい気持ちになるのは不思議なもの。

Start spreading the news
I am leaving today
I want to be a part of it
New York, New York

These vagabond shoes
They are longing to stray
Right through the very heart of it
New York, New York

『New York, New York』

いわゆるスタンダード・ナンバーなので、ニューヨークと聞けばすぐにこの曲が思い浮かぶという人も多いのではないでしょうか。

オリジナルは1977年の映画『ニューヨーク・ニューヨーク』のテーマソングになったライザ・ミネリのバージョン。

その後にカバーされたフランク・シナトラのバージョンも広く知られています。

また2011年の映画『SHAME』の中でキャリー・マリガンがしっとりと歌い上げるバージョンも大好きです。

映画のシーンのようにバーでワインを傾けながら、この曲を聴くことができたら最高なのですが。