生返事、二つ返事
A:ねえ、今日の夕ご飯カレーでいい?
B:あー。
A:聞いてるの?
B:あー。
B:あー。
A:聞いてるの?
B:あー。
なまへんじ【生返事】
気乗りのしない時にする、はっきりしない返事。
「新明解国語辞典 第七版」
A:ねえ、今日の夕ご飯カレーでいい?
B:はいはーい!
B:はいはーい!
ふたつへんじ【二つ返事】
はいはいと、すぐに承知すること。
「新明解国語辞典 第七版」
生返事と二つ返事というのは、日本語の中でも不思議な言葉だなあと思います。
生返事はそもそもなぜ「生」なのか? 生返事の対義語はなぜ「煮返事」や「焼き返事」ではないのか?
二つ返事はそもそもなぜ「二つ」なのか? 即答するならなぜ「一つ返事」ではダメなのか?
(「返事は一回!」とよく言われたような気もするのですが。。。)
考えてみても、納得できるような理由は思い当たりません。
どちらも日本語独特の表現なので、外国語として日本語を学んでいる人がこれらの表現に出会ったときにはいったいどのように理解しているのでしょう?
例えば、英語で raw answer、two answers と言われても、そこから日本語の意味を類推することはもちろん不可能。
「生返事」「二つ返事」とはずいぶん変わった表現だなあと思いつつ、そのまま飲み込んでしまうのかもしれません。