often の[t]の発音について
昔、オーストラリアに留学したときに、驚いたことの一つが often という単語の発音。
そこでは、学校で習ったはずの「オフン」ではなく、多くの人が「オフトゥン」と発音していたのです。
改めて調べてみると、イギリス英語では[t]を発音する、アメリカ英語では[t]を発音しないというのが原則のよう。(もちろん個人的な差はあると思いますが。)
オーストラリア英語のベースはイギリス英語なので、イギリス式の発音をする人が多かったということなのでしょう。
歴史的な推移を見ると、昔は[t]を発音していたものの、子音の連続を避けるために次第に発音されなくなったのだそう。
たしかに「オフトゥン」よりは「オフン」の方が発音しやすいと感じます。
とはいえ、綴りに[t]がある以上「オフトゥン」と発音することに問題はないはず。
綴り通りに発音しようというのはむしろ現代的な動きで、listen を「リストゥン」と発音するケースすらあるようです。
もともと英語の綴りと発音が乖離しているというのはよく知られた話。そこで綴りを実際の発音に合わせて改変しようという動きもありましたが、結局は定着しませんでした。
それならいっそ綴り通りに発音してしまえ、というのはある意味合理的な考え方なのかもしれません。
ただ through や Wednesday など綴り通りに発音したら大変なことになってしまいそうな単語もありますが。。。