「生蕎麦」は何と読む?
この頃、蕎麦屋さんに行くとよく「十割そば」という文言を見かけませんか。
十割そばというのはつまりそば粉だけを使った蕎麦ということ。
しかしそのような蕎麦にはもともと「生蕎麦」という呼び名もあります。
なお、この「生蕎麦」は「なまそば」と読んではいけません。
きそば【生蕎麦】
そば粉以外に小麦粉などを交ぜることがほとんどない、純粋のそば。
「新明解国語辞典 第七版」
このように「生」の字を「き」と読むケースは、現代においてはあまり残っていないように思います。
口にするものでは、蕎麦の他に、
- 生醤油(きじょうゆ)
くらいでしょうか。
一方「生」の字を「なま」と読むケースは、非常にたくさん見つけることができます。
口にするものだけでも、
- 生牡蠣(なまがき)
- 生菓子(なまがし)
- 生クリーム(なまくりーむ)
- 生魚(なまざかな)
- 生卵(なまたまご)
- 生ハム(なまはむ)
- 生ビール(なまびーる)
などなど。
考えてみると「生蕎麦・生醤油」も、今ではあまり使われていませんし、生蕎麦は十割そばに取って代わられているくらいですから「生=き」というのはもしかしたら絶滅危惧種なのかもしれません。
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