鳥と未来
この頃、休みの日になると、敢えて何もしない時間を作るようにしています。
今よりずっと若い頃には、朝起きてその日一日何の予定もないことがわかると、もの悲しい気持ちになっていました。
しかし今では、そんな日が何よりも貴重に思えるから不思議なもの。
先日の休みには、藤沢から江ノ電に乗って鎌倉高校前という駅で下車。そこから海沿いに歩いて七里ヶ浜へ。
七里ヶ浜・行合橋交差点近くのセブンイレブンでコーヒーを買って、砂浜で波を見ながらぼーっとしていました。
ふと顔を上げると、秋晴れの空を鳥が二羽すーっと飛んでいきます。
そこで頭をよぎったのは、鳥というのは、人間のように過去を振り返ったり、未来に思いを馳せたりするのだろうかということ。
普通に考えれば鳥にそんな意識はないように思うのですが、例えば渡り鳥というのは未来を思い描くからこそ、目的地にたどり着くことができるのではないだろうかと思ったり、いやいや単に習性に従っているだけだろうと思ったり。
そんなどうでもいいことを考えていたら、あっという間に一時間が過ぎ、肌寒くなってきたので、江ノ電に乗って七里ヶ浜を後にしました。