こんばんは、こんばんわ

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この頃、文章を書くときに「当たり前の言葉にも違和感を感じてしまう」ことがよくあります。

例えば、メールの文面で「こんばんは」と書きたいとき。

えーと、「こんばんは」だったかな、それとも「こんばんわ」だったかな? などといちいち考えてしまうのです。

しかし冷静になって考えてみると「こんばんは」に決まっているじゃないか!という結論に至るのですが、念のためと思い辞書を引いてみました。すると、

こんばんは

夜、人に会ったり人の所を訪れたりしたときの挨拶(アイサツ)の言葉。

表記 「こんばんわ」と書くこともある

「新明解国語辞典 第七版」

「こんばんわ」と書くこともある??

規範文法の支持者からは怒られてしまいそうなこの記述。実は「こんばんわ」という表記も見過ごせないくらいの勢力になっているのでしょうか。

この問題、当然「こんにちは、こんにちわ」の使い方にも同じことが言えます。

もともと「こんにちは、こんばんは」の「は」というのは「今日は〜ですね」などと言うときの助詞の「は」から来ています。ただし今では「こんにちは、こんばんは」という一つのフレーズとして独立しているので、「こんにちわ、こんばんわ」と書くことにおそらく実用的な問題はなざそうです。

あるべき姿とありのままの姿の間で、議論が白熱しそうなこのトピック。50年後、100年後にはいったいどのようになっているでしょう?

 
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