〔ママ〕は英語で何と言う?

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例えば、誰かの発言や文章を引用しようとして、その中に間違いを見つけてしまったとき、

あるいは間違いではないとしても、注釈なしで引用すると読者に不自然な印象を与えてしまいそうなとき、

日本語では〔ママ〕あるいは〔原文ママ〕のように表記することがあります。

あけましておでめとうございます!〔ママ〕

英語にはこれに該当するような表記はあるのだろうか?と思って調べてみると、次のような単語があることがわかりました。

sic

written after a word that you have copied from somewhere, to show that you know that the word is wrongly spelled or wrong in some other way

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

sic はもともと「このように」を意味するラテン語。

現代の英語では、日本語の〔ママ〕と同じように [sic] (sic) のように用います。

Happy new ear! [sic]

たった一語で「ミスをしたのは引用した自分じゃなくて、この文を書いた人なんですよ!」と示すことができるのはある意味とても便利な表現。

ただ一方では、他人のちょっとした間違いを指摘・再公開しているということにもなるので、使い方には注意が必要かもしれません。

もし論文などで自分の文章が引用されているのを見つけたら、最初は「おおっ!」と思うでしょうが、そこに [sic] が付いていたら「あちゃー」と思ってがっくりしてしまいそうですね。

 
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