アルファベットの必要最小数は?
英語のアルファベットは a から z までの26文字。
しかし!
こんなことを言ってしまうのは一生懸命やっている文字に対して失礼なのですが、本当にアルファベットは26文字も必要なのでしょうか?
例えば c と k のようにどちらか一つに絞ってもよさそうなペアもありますし、x や z のようにほとんど使われない文字もあります。
あるいは q だって、k で代用することもできるでしょう。
そのように考えていくと、
ある言語を構成するアルファベットというものを必要最小限に絞ったなら、いったい何文字くらいになるのだろう?
という疑問が生じてきます。
そんな思考実験へのヒントになるのが、パプアニューギニアのブーゲンビル島で使われているロトカ語(Rotokas language)いう言語。
この言語で使われるアルファベットは、
以上のたった12文字。
内訳をみてみると、日本語とも共通する[a, e, i, o, u]の母音はしっかり入っていて、子音がわずか7文字という構成。
日本語の「行」に置き換えて考えてみると、いわゆる「あ行、か行、さ行、た行、ら行、が行、ば行、ぱ行」のみが存在するということになります。
最初に12文字と聞いたときにはかなり少ないようにも感じたのですが、これだけの枠があればかなり多様な表現ができるはず。
ただしこちらのサンプルテキストを見てみると、ずいぶん繰り返しているなあーという印象も。
Vo tuariri rovoaia Pauto vuvuiua ora rasito pura-rovoreva. Vo osia rasito raga toureva, uva viapau oavu avuvai. Oire Pauto urauraaro tuepaepa aue ivaraia uukovi. Vara rutuia rupa toupaiva. Oa iava Pauto oisio puraroepa, Aviavia rorove. Oire aviavia rorova.
やはり言語というのは必要以上の文字があった方がよいのか、それとも単に慣れの問題なのか、、、それは想像するよりほかありません。