フィンランド語学習記 vol.356 − 条件法の使い方(3)

16012201

引き続き、フィンランド語の条件法について。

フィンランド語学習記 vol.354 − 条件法の使い方(1)

フィンランド語学習記 vol.355 − 条件法の使い方(2)

今回は条件法の印[-isi-]を付ける際、現在語幹の求め方がやや難しい動詞を集めてみたいと思います。

 

1)tehdä, nähdä

「する」を意味する動詞 tehdä、「見る」を意味する動詞 nähdä は特殊な語幹を持っています。

tehdä teke, tee
nähdä näke, nae

 

しかし語幹さえ求めてしまえば、あとは他の動詞と同じように下記ルールを適用するだけ。

語幹が[e][i]で終わる単語 →[e][i]を落として[-isi-]を付ける。

結果、次のような変化になります。

tehdä(する)
[現在語幹]teke, tee
[条件法語幹]tekisi

単数 複数
一人称 tekisin tekisimme
二人称 tekisit tekisitte
三人称 tekisi tekisivät
nähdä(見る)
[現在語幹]näke, näe
[条件法語幹]näkisi

単数 複数
一人称 näkisin näkisimme
二人称 näkisit näkisitte
三人称 näkisi näkisivät

 

2)pelätä, maata

「怖がる」を意味する動詞 pelätä、「横たわる」を意味する動詞 maata もちょっと面白い語幹を持っています。

pelätä pelkää
maata makaa

 

いわゆる逆 kpt 交替と呼ばれる現象で、何もなかったところに[k]の音が忽然と現れました。

しかしこちらも語幹さえ求めてしまえば、あとは他の動詞と同じように下記ルールを適用するだけ。

語幹が長母音で終わる単語 → 長母音を短くして[-isi-]を付ける。

結果、次のような変化になります。

pelätä(怖がる)
[現在語幹]pelkää
[条件法語幹]pelkäisi

単数 複数
一人称 pelkäisin pelkäisimme
二人称 pelkäisit pelkäisitte
三人称 pelkäisi pelkäisivät
maata(横たわる)
[現在語幹]makaa
[条件法語幹]makaisi

単数 複数
一人称 makaisin makaisimme
二人称 makaisit makaisitte
三人称 makaisi makaisivat
 

以上、今回は条件法の印[-isi-]を付ける際、現在語幹の求め方がやや難しい動詞を集めてみました。

明日のエントリーでは、条件法の否定形を作ってみたいと思います。