フィンランド語学習記 vol.357 − 条件法の使い方(4)

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引き続き、フィンランド語の条件法について。

フィンランド語学習記 vol.354 − 条件法の使い方(1)

フィンランド語学習記 vol.355 − 条件法の使い方(2)

フィンランド語学習記 vol.356 − 条件法の使い方(3)

今回は条件法の否定形を作ってみたいと思います。

 

条件法の否定形の作り方

条件法の否定形の作り方は次のとおり。

・条件法の語幹を求める
・否定動詞(en, et, ei, emme, ette, eivät)を前に置く

要は肯定形であれ、否定形であれ、条件法の語幹を求めるのがポイントという点は変わりません。

以下に実際の形を見てみましょう。

tietää(知っている)
[現在語幹]tietä, tiedä
[条件法語幹]tietäisi

肯定 否定
minä tietäisin en tietäisi
sinä tietäisit et tietäisi
hän tietäisi ei tietäisi
me tietäisimme emme tietäisi
te tietäisitte ette tietäisi
he tietäisivät eivät tietäisi
olla(ある、いる)
[現在語幹]ole
[条件法語幹]olisi

肯定 否定
minä olisin en olisi
sinä olisit et olisi
hän olisi ei olisi
me olisimme emme olisi
te olisitte ette olisi
he olisivät eivät olisi

実際の文で使われると、次のような感じに。

Jos Suomi ei olisi kaukana, kävisin usein siellä.
もしフィンランドが遠く(kaukana)なければ、しばしば(usein)訪れるのだが。
『フィンランド語文法ハンドブック』P.95

 

以上、今回は条件法の否定形を作ってみました。

なおここまで4回に分けて条件法についてのエントリーを書いてきましたが、これまでの「条件法」というのは全て「条件法現在形」のこと。

明日のエントリーでは、もう一つの「条件法完了形」を扱ってみたいと思います。