愚行権について

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ぐこう【愚行】

おろかしい行い。ばかげた行為。

「広辞苑 第五版」

例えば、私が今すぐに仕事を辞めてプロのピアニストを目指すと言ったら、友人や家族は「えっ?」と思うでしょうし、反対して止めようとする人もいるでしょう。

それはそれで私のことを思ってくれた結果なので、一つのアドバイスとしてありがたく受け止めます。

しかしそれでもなお私にはピアニストを目指すという権利があります。

そんな風に周囲から見てどんなに無謀なこと、馬鹿げたことであっても、他者の不利益にならない限り、それを遂行する権利のことを「愚行権」と呼びます。

ただしその先にどのような未来が待っていたとしても、結果に対する責任は自分で負わなければなりません。

それを踏まえた上であれば、人は誰でも愚かなことを行う権利があるはずです。

最近気付いたことは、私がこれまで生きてきて親しくなることができた人というのは意識的であれ、無意識的であれ、人の愚行権を認めているということ。

今の世の中は、みなが賢く、人に批判されないように振る舞うことに慣れてしまっているようで何だか物足りない感じがしませんか?

ストッパーを外して、もっと自由に愚かなことをしてもよいと思うのですが、いかがでしょう?