フィンランド語学習記 vol.368 − 受動現在形の作り方(1)

昨日のエントリーではフィンランド語の受動現在形の使い方を扱いました。

フィンランド語学習記 vol.367 − 受動現在形の使い方

続いて今回は受動現在形の作り方を見ていきたいと思います。

まずは動詞を2つの母音で終わる動詞とそれ以外の動詞(子音+母音で終わる動詞)に場合分けします。

前者はタイプ1の動詞、後者はタイプ2〜6の動詞です。

タイプ1 2つの母音で終わる動詞
タイプ2 [dA]で終わる動詞
タイプ3 [lA, nA, rA, stA]で終わる動詞
タイプ4 [AtA, OtA, utA]で終わる動詞
タイプ5 [itA]で終わる動詞
タイプ6 [etA]で終わる動詞

 

まずはタイプ2〜6の動詞から見ていきましょう。

 

タイプ2〜6の動詞(子音+母音で終わる動詞)

この場合のルールは、

おしまいの母音を重ねて[-n]を付ける。

たったそれだけ。

syödä → syödään
ajatella → ajatellaan
vastata → vastataan

拍子抜けしてしまうくらい簡単です!

 

タイプ1の動詞(2つの母音で終わる動詞)

この場合はまず弱形の語幹を求めます。

nukkua → nuku
ottaa → ota
【注】弱形の語幹というのは、タイプ1の動詞で言えば一人称 ・二人称のときに現れる語幹の形。 [kk]ではなく[k]、[tt]ではなく[t]の方になります。

単数 複数
一人称 nukun nukumme
二人称 nukut nukutte
三人称 nukkuu nukkuvat

弱形の語幹を求めることができたら、

語尾に[-taan/-tään]を付ける。
ただし[-taan/-tään]の前に[a/ä]が来るときは[a/ä]を[e]に変える。

という手順になります。すなわち、

nuku → nukutaan
ota → otetaan

という形に。オテターンという語感が素敵です。

 

以上、今回はフィンランド語の受動現在形の作り方をまとめてみました。

フィンランド語の文法の中では比較的シンプルなのではないかと思います。

明日のエントリーでは否定形の作り方を見ていきましょう。