フィンランド語学習記 vol.369 − 受動現在形の作り方(2)
フィンランド語の受動現在形に関するエントリーの第3回目です。
今回は受動現在形の否定の作り方を見ていきたいと思います。
否定形を作るときのルールは、
肯定形の語尾から[-an/-än]を外す。
たったこれだけ。
実際に昨日のエントリーで作った受動現在形の語尾から[-an/-än]を外してみると、次のようになりました。
辞書形 | 受動現在形 | ||
---|---|---|---|
肯定 | 否定 | ||
タイプ1 | nukkua | nukutaan | ei nukuta |
ottaa | otetaan | ei oteta | |
タイプ2 | syödä | syödään | ei syödä |
タイプ3 | ajatella | ajatellaan | ei ajatella |
タイプ4 | vastata | vastataan | ei vastata |
タイプ1の動詞は、辞書形と受動現在形の否定がかなり異なる形になっているので、すばやく作るのはやや大変。
一方、タイプ2以降の動詞は、辞書形と受動現在形の否定が全く同じ形になっています。
一瞬「これは簡単!」と思ってしまいますが、これはあくまで作るのが簡単ということ。
読む方から考えると、ei nukuta や ei syödä という形を見たときに、それが受動現在形の否定であることを読み取らなければならないというのは、かなりハードルが高いように思います。
簡単に見えるものが実は簡単ではない、やはり言葉というのは難しいですね。