フィンランド語学習記 vol.370 − 空を眺めながら
晴れた日には空をぼーっと眺めながら、そこに浮かんでいるものを一つ一つフィンランド語に直していく、そんな語学も楽しいかもしれません。
フィンランド語で「空」は taivas(タイヴァス)。
その広大なカンヴァスの上を、昼夜さまざまなものが行き交います。
フィン | 英 | 日 |
---|---|---|
aurinko | sun | 太陽 |
ilmapallo | balloon | 気球 |
kuu | moon | 月 |
lentokone | airplane | 飛行機 |
lintu | bird | 鳥 |
pilvi | cloud | 雲 |
tähdenlento | shooting star | 流れ星 |
tähti | star | 星 |
このリストを見て面白いなと思ったのは「飛行機」の lentokone と「流れ星」の tähdenlento に同じ lento というパーツが使われていること。
lentokone(飛行機)は lento(飛行)+ kone(機械)という組み合わせ。
一方、tähdenlento(流れ星)は tähti(星)+ lento(飛行)という組み合わせになっています。
*tähden は tähti の属格[-n]
考えてみれば、両方とも空をひゅーんと飛んでいくものなので、同じパーツを使っていても何ら不思議ではありません。しかし日本語的な発想では結びつかない組み合わせなので、ちょっと斬新な感じがします。
見上げる空の一つ一つに個性があり、それを認識する言葉の一つ一つにもまた個性があります。