フィンランド語学習記 vol.373 − 改めて単語を文で覚えることについて

フィンランド語教室の新学期が始まることもあり、既習の単語の総復習を行いました。

手持ちの単語カードを使って、日本語を見ながらフィンランド語に直せるかどうかチェックしていきます。

(表)〜しなければならない
(裏)täytyä

そこで改めて思ったのは、例文の支えなしで覚えていた単語は忘れやすいということ。

「〜しなければならない → täytyä」のように「単語→単語」という覚え方をしても記憶に残りにくいですし、覚えたとしてもいざ使おうとしたときに文が作れないこともあります。

一方、手持ちの単語カードの中には、次のように例文を書き付けてあるものもあります。

(表)君は学校へ行くべきだ。
(裏)Sinun täytyy mennä kouluun.

このように文の形になっていると、

  • täytyä の文では主語が属格の形になること
  • 主語に続く täytyä は三人称単数の形になること
  • täytyä に続く動詞は辞書形になること
  • mennä に続く名詞はよく入格の形になること

など、さまざまな周辺情報を合わせて覚えることができます。

そしてこれらの情報を合わせて覚えることによって、täytyä という動詞のイメージそのものも、より鮮明に記憶に残るような気がします。

そのため、これから作る単語カードはできるだけ文の形にしようと思いました。

とはいえ、フィンランド語の場合、すべての単語でこのように基本的な例文を見つけてくるのが難しいという事情もあります。

このあたり、やはり単語帳や学習辞書の充実している英語というのは恵まれているように思います。