一個下、一個上
日本語の助数詞は実にさまざま。
紙は一枚、二枚、三枚。
鉛筆は一本、二本、三本。
本は一冊、二冊、三冊。
その他にも多くの助数詞が存在します。
そんな中、ちょっと不思議だなあと思うのが、高校生などがよく使う、年齢を表すときの「一個下、一個上」という表現。
普通に考えれば「一つ下、一つ上」だと思うのですが、なぜ「一個」という言い方になるのでしょう?
「個」というのは基本的に小さいものを表すときに使う助数詞。
りんごは一個、二個、三個。
消しゴムは一個、二個、三個。
コップは一個、二個、三個。
ただ考えてみると、これらはみな一つ、二つ、三つと言い換えることもできます。
もし「個=つ」という法則が成り立つのであれば、年齢を「一個下、一個上」と表すのも自然なことなのかもしれません。
ただ個を使うのは比較的年齢が近い場合であって、例えば「十個下、十個上」という言い方はあまり聞かない気がします。(その場合は十歳下、十歳上ですね。)
好意的に解釈すれば「一個下、一個上」という表現には、「一つ下、一つ上」にはない、親密さのようなものも感じるのですが、みなさんはどのように感じるでしょうか?