フィンランド語学習記 vol.382 − 受動過去形の作り方(2)
昨日のエントリーに続いて、受動過去形の作り方を見ていきたいと思います。
フィンランド語学習記 vol.381 − 受動過去形の作り方(1)
今日扱うのは受動過去形の否定形の作り方。
受動過去形の否定形を作るときのルールは以下のとおりです。
1)受動過去形の否定形は否定動詞 ei と受動過去分詞を組み合わせて作る。
2)受動過去分詞は受動過去形の語尾[-iin]を[-u]または[-y]に変えて作る。
3)もとの単語に[a][u][o]が含まれていれば[-u]、含まれていなければ[-y]を使う。(母音調和)
例)nukuttiin → nukuttu、syötiin → syöty
2)受動過去分詞は受動過去形の語尾[-iin]を[-u]または[-y]に変えて作る。
3)もとの単語に[a][u][o]が含まれていれば[-u]、含まれていなければ[-y]を使う。(母音調和)
例)nukuttiin → nukuttu、syötiin → syöty
以上、このルールそのものはそれほど複雑ではありません。
ただ現在形と過去形、肯定形と否定形がいっしょに出てくると混乱することもあるでしょう。
そこで以下にいくつかの動詞を取り上げながら、ここまでに習った受動態の形を復習していきましょう。
nukkua(寝る)
[現在語幹]nukku, nuku
[現在語幹]nukku, nuku
受動現在形 | 受動過去形 | |
---|---|---|
肯定 | nukutaan | nukuttiin |
否定 | ei nukuta | ei nukuttu |
*受動過去形の nukuttiin に[u]が含まれているので、受動過去分詞は nukuttu となります。
syödä(食べる)
[現在語幹]syö
[現在語幹]syö
受動現在形 | 受動過去形 | |
---|---|---|
肯定 | syödään | syötiin |
否定 | ei syödä | ei syöty |
*受動過去形の syötiin に[a][u][o]が含まれていないので、受動過去分詞は syöty となります。
olla(ある、いる)
[現在語幹]ole
[現在語幹]ole
受動現在形 | 受動過去形 | |
---|---|---|
肯定 | ollaan | oltiin |
否定 | ei olla | ei oltu |
*受動過去形の oltiin に[o]が含まれているので、受動過去分詞は oltu となります。
mennä(行く)
[現在語幹]mene
[現在語幹]mene
受動現在形 | 受動過去形 | |
---|---|---|
肯定 | mennään | mentiin |
否定 | ei mennä | ei menty |
*受動過去形の mentiin に[a][u][o]が含まれていないので、受動過去分詞は menty となります。
pestä(洗う)
[現在語幹]pese
[現在語幹]pese
受動現在形 | 受動過去形 | |
---|---|---|
肯定 | pestään | pestiin |
否定 | ei pestä | ei pesty |
*受動過去形の pestiin に[a][u][o]が含まれていないので、受動過去分詞は pesty となります。
pudota(落ちる)
[現在語幹]putoa
[現在語幹]putoa
受動現在形 | 受動過去形 | |
---|---|---|
肯定 | pudotaan | pudottiin |
否定 | ei pudota | ei pudottu |
*受動過去形の pudottiin に[u][o]が含まれているので、受動過去分詞は pudottu となります。
以上、今回は受動過去形の否定形の作り方をまとめつつ、これまでに習った受動態の形を概観してみました。
改めて考えてみると、下の箱を埋める際、英語なら be動詞の部分が変化するだけで、すべて共通の過去分詞を使います。
受動現在形 | 受動過去形 | |
---|---|---|
肯定 | ||
否定 |
一方のフィンランド語では全て異なる形を使う訳ですから、慣れるまでには練習が必要かもしれません。。。頑張りましょう!