フィンランド語学習記 vol.385 − suomalais-ugrilainen kieli

photo credit: Oksa via photopin (license)

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フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』にフィンランド語の親戚関係に関する記述が出てきました。

Suomi on suomalais-ugrilainen kieli, ja se on sukua muun muassa virolle, saamelle ja unkarille.
(フィンランド語はフィン・ウゴル語であり、例えばエストニア語、サーミ語、ハンガリー語などと親戚関係にあります。)
*suomi(フィンランド語)、viro(エストニア語)、saame(サーミ語)、unkari(ハンガリー語)

ここではフィンランド語に近い言語として、エストニア語、サーミ語、ハンガリー語の3つが挙げられています。

それでは、これらの言語は実際どのくらいフィンランド語に似ているのでしょう?

その一端を知るため、今回は0〜10の数詞を比較してみました。

フィンランド語 エストニア語 サーミ語 ハンガリー語
0 nolla null nolla nulla
1 yksi üks okta egy
2 kaksi kaks guokte kettő
3 kolme kolm golbma három
4 neljä neli njeallje négy
5 viisi viis vihtta öt
6 kuusi kuus guhtta hat
7 seitsemän seitse čieža hét
8 kahdeksan kaheksa gávcci nyolc
9 yhdeksän üheksa ovcci kilenc
10 kymmenen kümme logi tíz

 

数詞について言えば、フィンランド語にもっともよく似ているのはエストニア語でしょう。

サーミ語は、文字は異なるものの音はフィンランド語に近い感じ。

ハンガリー語は、文字も音もあまりフィンランド語には似ていません。

(ただ0だけは、どの言語もよく似ています。)

他の北欧の言語(スウェーデン語、ノルウェー語、デンマーク語、アイスランド語)には似ていないフィンランド語ですが、日本語話者の立場からすると親戚の言語があるというだけで何だかうらやましい感じがします。