しゃかりき

photo credit: Buddha Blur via photopin (license)

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年を重ねるにつれて、一つのことに無我夢中で打ち込むような機会が減ってきました。

あきらめが早くなったのか、あるいは力の抜き方が上手になったのか。

そんなことを考えているときに、ふと脳裏に浮かんできたのが「しゃかりき」という日本語。

しゃかりき

全力を挙げて取り組むこと(様子)。「ーにそのことに取り組む」

「新明解国語辞典 第七版」

日常的に使う言葉ではありませんが、汗だくになって頑張っている人の絵が思い浮かぶ、強い日本語だと思います。

この「しゃかりき」の語源を調べてみると、

しゃかりき=釈迦力
ということで、もともとはお釈迦様の力という意味なのだそう。

この頃は「シャカリキ」とカタカナで書かれることも多いので、何となくオノマトペ(シャカシャカと音を立てて動いている?)のようなイメージもあったのですが、お釈迦様の力というのはずいぶん意外な語源でした。

しゃかりきという言葉の質感とお釈迦様の包み込むような力というのはイメージとして異なるようにも思います。

ただ全速力で走っている人間も所詮はお釈迦様の掌で踊っている存在にすぎないと考えれば、あるいは辻褄が合うのかもしれません。

 
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