短剣符(dagger)の使い方
英語の文章を読んでいると、時々 † というマークが使われているのを見ることがあります。
この一見、十字架のようにも見えるマークは短剣符(dagger)と呼ばれる記号の一つ。
この記号は英文の中でいったいどのように使われているのでしょう?
ここでは主な二つの用法を見てみたいと思います。
脚注(footnote)
一つ目の用法は、脚注の存在を示すというもの。
例えば、論文を読んでいて引用部分に † が付いていたら、そのページの下に引用先が出ています。
一つ目の引用には *(asterisk)、二つ目の引用には †(dagger)、三つ目の引用には ‡(double dagger)を用いるというルールが一般的なようです。
死(death)
二つ目の用法は、死を示すというもの。
例えば、次のように用います。
しろくま太郎 † (←故人であることを示す)
しろくま太郎 † 2016 (←没年を示す)
しろくま太郎 † 2016 (←没年を示す)
この用法では † を十字架に見立てている訳ですね。
また英語辞書の中で、その単語がいわゆる廃語(obsolete word)であることを示すのに使われることもあります。
あまり縁起はよくなさそうですが、マーク一つで強いイメージを与えることができるのは便利ですね。