フィンランド語学習記 vol.392 − 形容詞の比較変化(4)

昨日のエントリーに続いて、形容詞の比較表現について。

フィンランド語学習記 vol.389 − 形容詞の比較変化(1)

フィンランド語学習記 vol.390 − 形容詞の比較変化(2)

フィンランド語学習記 vol.391 − 形容詞の比較変化(3)

フィンランド語の形容詞 suuri(大きい)の比較級・最上級は次のような形になりました。

原級 比較級 最上級
suuri(大きい) suurempi suurin

 

フィンランド語の比較級・最上級はここからさらに格変化をします!

今回はその変化を見ていきましょう。

 

形容詞の比較級の格変化

まずは比較級 suurempi の語幹を求めます。

suurempi(より大きい)

単数語幹 複数語幹
強形 suurempa suurempi
弱形 suuremma suuremmi

この語幹をベースに次のような形に変化します。

単数 複数
主格 〜は/が suurempi suuremmat
属格 〜の suuremman suurempien
分格 〜を suurempaa suurempia
内格 〜の中で/に suuremmassa suuremmissa
出格 〜の中から suuremmasta suuremmista
入格 〜の中へ suurempaan suurempiin
接格 〜の表面で/に suuremmalla suuremmilla
奪格 〜の表面から suuremmalta suuremmilta
向格 〜の表面へ suuremmalle suuremmille
変格 〜に(なる) suuremmaksi suuremmiksi
様格 〜として suurempana suurempina

 

強形[-mp-]になっているのは主格の他に、1)複数属格、2)単数分格、3)複数分格、4)単数入格、5)複数入格、6)単数様格、7)複数様格の7つ。

これ自体は通常の kpt 変化のルール通りなので、語幹をしっかり押さえておけば何とかなりそうな気はします。

 

形容詞の最上級の格変化

まずは最上級 suurin の語幹を求めます。

suurin(もっとも大きい)

単数語幹 複数語幹
強形 suurimpa suurimpi
弱形 suurimma suurimmi

この語幹をベースに次のような形に変化します。

単数 複数
主格 〜は/が suurin suurimmat
属格 〜の suurimman suurimpien
分格 〜を suurinta suurimpia
内格 〜の中で/に suurimmassa suurimmissa
出格 〜の中から suurimmasta suurimmista
入格 〜の中へ suurimpaan suurimpiin
接格 〜の表面で/に suurimmalla suurimmilla
奪格 〜の表面から suurimmalta suurimmilta
向格 〜の表面へ suurimmalle suurimmille
変格 〜に(なる) suurimmaksi suurimmiksi
様格 〜として suurimpana suurimpina

 

強形[-mp-]になっているのは、1)複数属格、2)複数分格、3)単数入格、4)複数入格、5)単数様格、6)複数様格の6つ。

「あれ、さっきは7つだったのでは?」と気が付いた人は鋭いです。

比較級と最上級で異なっているのは単数分格の作り方。

比較級の単数分格は単数語幹を経由して作るのに対して、最上級の単数分格は子音語幹を経由して作ります。

比較級 最上級
suurempi
→[単数語幹]suurempa
→[単数分格]suurempaa
suurin
→[子音語幹]suurin
→[単数分格]suurinta

 

まとめ

以上、今回は形容詞の比較級・最上級の格変化についてまとめてみました。

比較級・最上級に特有のルールがある訳ではなく、基本通りの格変化ではあるのですが、「そこまで格変化させなくても!」と思ってしまうのもまた事実です。

ここでは格変化のベースとなる語幹の形を再度確認しておきたいと思います。

原級 比較級 最上級
単数主格 suuri suurempi suurin
単数語幹 suure suurempa
suuremma
suurimpa
suurimma
複数語幹 suuri suurempi
suuremmi
suurimpi
suurimmi

 

こうして並べてみると、フィンランド語の美しい規則性のようなものも感じることができると思うのですが、いかがでしょう?