ロッキーⅥ

久しぶりに『ロッキーⅥ』を見ました。

といっても、スタローンの方ではなく、フィンランドの映画監督アキ・カウリスマキの短編映画です。

この『ロッキーⅥ』は学生の頃に見て、しみじみ「いいなあ」と思った一本。

手持ちの「カウリスマキ Blu-ray BOX」に収録されているのを思い出して、引っ張り出してきました。

わずか8分のこの短編。ストーリーはあってないようなもの。

ロシアの寒村からは大男のイゴールが犬ぞりでボクシングの試合へ。

一方、アメリカからはやせっぽちのロッキーが試合へ向かいます。

試合では、体格差そのままにイゴールがロッキーをこてんぱんに打ちのめす。まあそれだけ。

16072402

16072403

16072404

この突き放したようなユーモアに共感できる人なら、きっとカウリスマキ作品のファンになるのではないかと思います。

またこの映画から政治的・社会風刺的なメッセージを読み取るような解釈もあるようですが、そこまで考えていたのかな?というのが率直な感想。

この世界にたくさんの映画があるのなら、余ったフィルムを使って酔っ払いながらテキトーに作りましたという映画もあってよいのではないでしょうか。

何も全ての映画や芸術が偉大である必要はないと思うのです。

 

キートス!! カウリスマキ Blu-ray BOX 【Part 1】 【初回限定版】
キングレコード (2014-03-26)
売り上げランキング: 47,612

 

キートス!! カウリスマキ Blu-ray BOX 【Part 2】 【初回限定版】
キングレコード (2014-03-26)
売り上げランキング: 23,730