重陽の節句

16090901

本日9月9日は重陽の節句なのだそうです。

ちょうよう【重陽】

九月九日の節句。

「新明解国語辞典 第七版」

せっく【節句】

〔祭日に特別の食物を神に供え、自分たちも食べたことから〕五節句(の一つに当たる日)。

「新明解国語辞典 第七版」

調べてみると、節句の「節」というのは季節の「節目」という意味。

そして五節句というのは、江戸時代に定められた次の5つの祝日のこと。

人日(じんじつ) 1月7日
上巳(じょうし) 3月3日
端午(たんご) 5月5日
七夕(しちせき) 7月7日
重陽(ちょうよう) 9月9日

 

1月7日の人日以外はきれいに奇数のゾロ目が並んでいますね。

3月3日(桃の節句)、5月5日(菖蒲の節句)、7月7日(七夕)に比べると、9月9日というのは一般にはあまり意識されていないように思います。

他の節句と比べて、何をしたらよいのかはっきりとわからないというのもその一因かもしれません。

  • 3月3日=雛人形を飾る
  • 5月5日=菖蒲湯に入る
  • 7月7日=短冊に願い事を書く
  • 9月9日=???

調べてみると、9月9日は旧暦で菊の咲く時期に当たることから、菊の節句とも呼ばれるのだそう。

きくのせっく【菊の節句】

陰暦九月九日に行なった節句。重陽(チョウヨウ)の節句。

「新明解国語辞典 第七版」

よって重陽の節句が盛んだった頃には、菊の花を生けたり、日本酒に菊の花を散らした菊酒を飲んだりしたそうです。

そのように聞くと、他の節句に比べて、大人の楽しみという感じがしませんか。

新暦では季節感が合わないのかもしれませんが、このまま廃れさせてしまうにはもったいない年中行事の一つだと思います。

 
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