「中心」を意味する center と middle の違いとは?
「中心」を意味する center と middle の違いとは何でしょう?
手元の辞書では次のように説明されていました。
center 平面・立体・回転運動などの幾何上の中心(部)。通例、時間の中心には用いない。
middle 平面・時間などの中心(部)。通例、立体の中心には用いない。
「ウィズダム英和辞典 第3版」
これを表にまとめてみると次のようになります。
center | middle | |
---|---|---|
円 | ◯ | ◯ |
球 | ◯ | |
時間 | ◯ |
center は「円」と「球」には使えるが「時間」には使えない。
middle は「円」と「時間」には使えるが「球」には使えない。
つまり「地球の中心」は center of the earth、「20世紀の中頃」は middle of the 20th century ということに。
ところで中心と言えば、アメリカのSF作家ハーラン・エリスンの『世界の中心で愛を叫んだけもの』という有名な作品があります。
『新世紀エヴェンゲリオン』の最終話のサブタイトルに使われたことで、広く知られるようになりました。
この作品の原題では「中心」は center と middle のどちらなのでしょう?
世界というのは円のイメージなのか? 球のイメージなのか? あるいは流れる時間のイメージなのか?
??
調べてみると原題は次のようになっていました。
世界の中心で愛を叫んだけもの
(The Beast that Shouted Love at the Heart of the World)
(The Beast that Shouted Love at the Heart of the World)
世界の中心はなんと heart of the world でした。なるほど、そういう表現もあるんですね!
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