惑星記号の世界

photo credit: NASA on The Commons Neptune via photopin (license)

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ユニコードにはいわゆる通常の文字の他に、さまざまな記号が登録されています。

例えば、次のような記号。

☉ ☿ ♀ ♁ ☽ ☾ ♂ ♃ ♄ ⛢ ♆ ♇

これらは惑星記号と呼ばれるもの。

一つ一つの記号が太陽系の惑星(および太陽・月)を表しています。対応関係は次のとおり。

太陽
水星
金星
地球
☽☾
火星
木星
土星
天王星
海王星
冥王星

 

太陽(☉)・月(☽☾)のように図柄から星をイメージできるものもあれば、水星(☿)・天王星(⛢)のように図柄からはなかなかイメージできないものもあります。

また金星(♀)・火星(♂)はいわゆるメス・オスの記号と同じですが、これはもともと金星・火星の記号であったものを、スウェーデンの博物学者カール・フォン・リンネの発案によって、メス・オスの記号として使い始めたのだそう。つまり記号の歴史としては惑星記号の方が古いんですね。

木星(♃)・土星(♄)は何だかエキゾチックな趣のある記号ですが、それぞれ数字の4と5がもとになっているという説もあるようです。(地球を除くと太陽系で木星が4番目、土星が5番目の惑星であることから。)たしかによーく眺めてみると、数字の4と5のように見えるような、見えないような。

そんな楽しい惑星記号の世界。こんな風に、私たちの身の回りにあるもっと様々なものを記号として表すことができたら面白いのではないでしょうか。