英語の語順について、つらつらと考える
英語は「語順」の言語と言われます。
それでは語順を間違えたときには、いったいどのような不都合があるのでしょう?
今回はいくつかのケースに分けて見てみたいと思います。
ケース1
a. I played tennis yesterday.
b. Tennis played I yesterday.
「テニスが私をプレイする」ことはあり得ないので、b のように言われても a の意味なのだろうと推測することはできるはず。それでもやはり b は間違いということになります。
b. Tennis played I yesterday.
ケース2
c. Popeye loves Olive.
d. Olive loves Popeye.
どちらも文法的には問題なし。ただ伝える内容は異なります。もちろん相思相愛の可能性もありますが「c ならば d」「d ならば c」とは限らないのが現実世界の難しいところ。
d. Olive loves Popeye.
ケース3
e. I played baseball yesterday.
f. Yesterday I played baseball.
これはほとんど同じ意味? ただし聞き手にとって未知の情報(新情報)が文末に来るという文末焦点の法則を考えれば、それぞれ次のような質問に対する答えであると解釈することもできるでしょう。
f. Yesterday I played baseball.
When did you play baseball?
− I played baseball yesterday.
− I played baseball yesterday.
What did you do yesterday?
− Yesterday I played baseball.
ケース4
g. Happily he did not die.
h. He did not die happily.
これは副詞の位置一つで意味が真逆になってしまうという珍しいケース。
h. He did not die happily.
g は「幸運にも彼は死ななかった」という意味になるので彼は生きていますが、h は「彼は幸せな死に方をしなかった」という意味になるので、彼はこの世にはもう、、、
結論
英語の語順にはくれぐれも注意しましょう。