夢について

17010201

この年末年始、あちこちで「夢」という単語をよく見かけたので、改めて新明解で「夢」を引いてみました。

ゆめ【夢】

  1. 睡眠中 当人の意識としては現実の生活のことであるかのような出来事の中に身を置いているが、目覚めてみるとそれが非現実のものであると気付く、一種の幻覚。
  2. 実際にはありそうにも思われないが、万一 実現すればいいなあと思っている(いた)事柄。
  3. 実社会や厳しい現実から遊離して暫時(ザンジ)享楽する、甘くて楽しい環境。

「新明解国語辞典 第七版」

うーむ、ネガティブ!

「夢」というのは、上記2にあるように、万に一つしか実現しないことを表すための言葉なのでしょうか?

もう少しポジティブな定義もほしいところですよね。

ところで「夢」という単語は、大きく分けると二つの意味を持っています。

一つは寝ているときに見る夢、もう一つは起きているときに見る夢(叶ってほしいと願う夢)です。

コントロールできない夢とできる夢という言い方もできるかもしれません。

考えてみれば、そもそもなぜこの二つを同じ単語で表すのだろう?という疑問も浮かんできます。

夢の対義語は「現(うつつ)」ということからもわかるように、両者の共通項は現実とは異なるということ。ただし後者の方は現実へたぐり寄せたい夢でもあります。

「現実とは異なる夢」と「現実へたぐり寄せたい夢」、もしも私が日本語の設計者なら、この二つに別々の単語を当てたいような気もします。

 
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