フィンランド語学習記 vol.448 − 悪銭身に付かず

photo credit: Tortured Mind At the End of a Pier via photopin (license)

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インフルエンザのため中断していたフィンランド語の学習を再開。まずは分詞のおさらいから始めました。

以前に書いたフィンランド語の分詞に関する記事はこちら。

今回、自分で書いた記事を読み返してみても全然覚えていない内容もあり。

人間の忘却力というのはすごいものだと感心してしまいました。

。。。

さて今回はフィンランド語の分詞を使ったことわざを一つ取り上げてみたいと思います。

Helposti saatu on helposti menetetty.
フィン
helposti easily 簡単に
saada get 得る
menettää lose 失う

 

saatu は「得る」を意味する動詞 saada の受動過去分詞の形。

能動 受動
現在分詞 saava
(得る〜)
saatava
(得られる〜)
過去分詞 saanut
(得た〜)
saatu
(得られた〜)

 

menetetty は「失う」を意味する動詞 menettää の受動過去分詞の形。

能動 受動
現在分詞 menettävä
(失う〜)
menetettävä
(失われる〜)
過去分詞 menettänyt
(失った〜)
menetetty
(失われた〜)

 

つまり Helposti saatu on helposti menetetty. は「簡単に得られたものは簡単に失われる」という意味。

同様のことわざは英語や日本語にも存在します。

フィン Helposti saatu on helposti menetetty.
Easy come, easy go.
悪銭身に付かず。

 

多くの言語で同様の表現があるということは、それだけ人間の真理をついているということなのかもしれません。

ある意味では語学にも当てはまるこのことわざ。これからもコツコツと日々の学習を積み重ねていきたいと思います。