フィンランド語学習記 vol.452 − 単語の切れ目を探す
フィンランド語教室で使っているテキストの一つ『suomen mestari』が3冊目に入りました。1・2冊目と比べると、出てくる文章はかなり難しくなった印象。
授業の前に知らない単語の意味は調べるようにしていますが、最近は辞書を引いても載っていないこともよくあります。
ただその場合には、探している単語が、
- 辞書形ではなく変化形である。
- 複数の単語から成る複合語である。
という二つの可能性を考慮する必要があります。
特に探しているのが「長い単語」である場合は、後者の可能性(複合語)が高いかもしれません。
例えば『suomen mestari 3』の Kappale 1 には次のような単語が出てきます。
- ympäristönsuojelu
- sähkönkulutus
- elektroniikkalaite
- huonelämpötilä
- ilmastonmuutos
これらの単語は小さな辞書には載っていないことが多いでしょう。ただある程度フィンランド語の知識があれば、単語の切れ目を探して二つに分割することができるはず。
- ympäristö(環境)+suojelu(保護)=ympäristönsuojelu(環境保護)
- sähkö(電力)+kulutus(消費)=sähkönkulutus(電力消費)
- elektroniikka(電子技術)+laite(機器)=elektroniikkalaite(電子機器)
- huone(部屋)+lämpötilä(温度)=huonelämpötilä(室内温度)
- ilmasto(気候)+muutos(変化)=ilmastonmuutos(気候変動)
これらの単語の構造を「A+B=C」と表現すれば、Cが辞書に出ていないとしても、AとBは出ている可能性があります。
よって長い単語が出てきたら、まずはじーっと見つめて単語の切れ目を探す。それが意味をつかむための突破口になるかもしれません。