梅雨のいろいろ

photo credit: Feathering the Nest Baby's Breath via photopin (license)

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桜は開花したものの、ここ数日は天気の悪い日が多かった印象。

特に二日続けて雨が降ったのは久しぶりなのではないでしょうか。

傘をさして出かけるのがあまり好きではないので、仕事の日に雨が降っていると少しがっかりした気持ちになります。

逆に休みの日には、窓の外の雨をぼーっと眺めているのが好きなので、我ながら勝手なものだと思います。

ところで日本語にはこの時期の雨を表すこんな言葉があります。

なたねづゆ【菜種梅雨】

三月下旬から四月にかけて、菜の花〔=アブラナ〕の盛りのころ、一度暖かくなった後に小雨が降り続いて寒くなったりする天気。

「新明解国語辞典 第七版」

日本の梅雨は通常6月から7月。ただしそれ以外の季節に雨が続いたときには、菜種梅雨の他に次のような表現をすることも。

はしりづゆ【走り梅雨】

五月下旬、梅雨の前ぶれのように、降ったりやんだりの雨が続く天候。

「新明解国語辞典 第七版」

もどりづゆ【戻り梅雨】

梅雨が明けた後に、また、梅雨時のような気象状態になること。

「新明解国語辞典 第七版」

また手持ちの辞書の見出し語にはなっていませんが、8月から10月にかけての「すすき梅雨」、11月から12月にかけての「さざんか梅雨」という表現もあるようです。

ということはつまり、雨の多い日本にはほとんど一年中◯◯梅雨があるということになりますね。

ここ数日降り続いた雨は2017年の最初の梅雨だったのかもしれません。

 
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