ネガティブな例文たち

17040601

外国語の辞書や参考書を眺めていると、時々妙にインパクトのある例文に出会うことがあります。

特に印象に残るのは、それを書いた筆者の生々しい感情が伝わってくるとき。

先日『ロイヤル英文法』の挿入語句(in fact など)に関する項を読んでいたら、あまりにもネガティブな例文が並んでいて「筆者がこれを書いているときに何か人間関係のトラブルでもあったのだろうか?」と思ってしまいました。

You say you’re honest, but in fact you’ve been known to cheat sometimes.

(あなたは自分では正直だとおっしゃいますが、実際は人を欺いたことが何度かあったことが知られています)

He’s rude, bad-tempered and conceited ―in short, he’s a very unpleasant man.

(彼は無作法で、不機嫌で、うぬぼれている。要するに彼は極めて不愉快な人である)

このうち in fact については次のような補足も。

a. I don’t like you. In fact I think you are a liar, a cheat and quite rude.

(私は君が嫌いだ。もっとはっきり言えば、君はうそつきで、ぺてん師で、全く無礼だと思っている)

b. You are a liar, a cheat and quite rude. In fact, unsuitable.

(君はうそつきで、ぺてん師で、全く無礼だ。要するに不適だ)

いずれの例文も尋常ではない怒り方。

あるいはもしかしたら悪口の方が例文を作りやすいということなのでしょうか?

 
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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