ぐっすりと眠る夏
みなさんは夏と冬では、どちらがぐっすりと眠れますか?
??
おそらくは冬と答える人の方が多いのではないかと思います。
少なくとも布団の中にいるのが心地よいのは、断然冬の方でしょう。
そんな冬の睡眠の究極の形といえば「冬眠」。
国語辞書で「冬眠」を引くと、こんな説明が出ています。
とうみん[冬眠](名・自サ)
①〘動〙動物が、土や穴の中にはいって活動をやめ、栄養をとらずに、冬をこすこと。
「くまがーにはいる」
(↔夏眠)
②〔団体が〕まったく活動していないこと。
「ー組合」
「三省堂国語辞典 第七版」
ここで「おっ」と思った人もいるかもしれません。
何と「冬眠」の対義語として「夏眠」という言葉が出ているではありませんか。
この寝苦しい夏をまるごと眠ってやりすごしてしまう動物がいるのでしょうか?
かみん[夏眠](名・自サ)
〘生〙生物が、夏の暑く乾燥した時期に、ねむったような状態になること。(↔冬眠)
「三省堂国語辞典 第七版」
どういうメカニズムになっているのかはわかりませんが、これほど夏が暑くなってしまうと、夏眠というのはなかなか合理的なシステムなのではないかと思います。
このまま温暖化が続けば、
「今年の夏休みの予定は?」
「夏眠。」
「夏眠。」
などという会話が交わされる未来がやって来るのかもしれません。
三省堂国語辞典 第七版
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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