七つ下がりの雨

17082901

8月も残りわずかとなりました。

今月は雨の日が多かった印象。夕方や夜に降る雨が多かったので、そんな雨を表すことばはないものだろうかと『雨のことば辞典』をめくっていたら素敵な表現を見つけました。

七つ下がりの雨 ななつさがりのあめ

午後四時過ぎに降り始める雨。「七つ下がり」とは夕暮れの七つ、つまりいまの午後四時過ぎをいう。午前六時を明け二つ、午後六時を暮れ六つとし、その間を二時間ごとに区切った。昔から「七つ下がりの雨と中年の浮気はやまない」とか「七つ下がりの雨と四十過ぎの道楽はやまぬ」といわれるとおり、この雨はすぐには上がらない。

「雨のことば辞典」P.169

一日の中の四時に人生を重ね合わせた「中年の浮気はやまない」とか「四十過ぎの道楽はやまぬ」という格言が印象に残ります。

今度四時過ぎの雨に出会ったときには、どのくらい降り続くものなのか注意してみようと思います。

 

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