scapegoat(スケープゴート)

17090201

scapegoat

a person who is blamed for something bad that somebody else has done or for some failure

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

スケープゴート(名)〔scapegoat= いけにえのヤギ〕

ほかの人の身代わりに罪・責任をかぶせられる人。

「ーにされる」

「三省堂国語辞典 第七版」

英語でも日本語でも使われる scapegoat(スケープゴート)というのはもともと「いけにえのヤギ」のこと。

先日書店で見つけた『はじめての聖書』という本を読んでいたら、冒頭の「羊」という章にこの表現の由来が出ていました。

羊ではなく山羊ですが、「贖罪の山羊」(スケープゴート)の習慣もありました。年に一回、雄の山羊をクジで選び出し、祭司が山羊の頭に手をおいて、人びとの罪をなすりつけます。そして、荒野に放つ。罪のない山羊が、人びとの犯した罪を背負って身代わりになるのです。

「はじめての聖書」P.16

いけにえとは言っても、屠られてしまうのではなく、頭を触られるだけなんですね。

ただ荒野に放たれた山羊がその後どうなってしまうのかは気になります。。。

ところでこの scapegoat に限らず、英語には聖書に由来する表現が数多くあります。

また言葉だけでなく英語圏の文化をよりよく理解するためにも、キリスト教についての基礎知識を持っておくメリットはあるでしょう。

さきほど引用した『はじめての聖書』はいきなり聖書そのものを読むのはハードルが高いという人におすすめの入門書。

誰でも名前だけは聞いたことがあるような聖書のトピックを39の短いストーリーにまとめてあります。

内容が分かりやすく、すーっと頭に入ってくるので、毎晩寝る前に少しずつ読み進めているところです。気になる人はぜひ書店で手に取ってみてください。

 

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