フィンランド語学習記 vol.495 − 動作主分詞の作り方

17090301

今回はフィンランド語の動作主分詞と呼ばれる形を見ていきたいと思います。

フィンランド語の分詞の種類は次の5つ。

1 能動現在分詞
2 受動現在分詞
3 能動過去分詞
4 受動過去分詞
5 動作主分詞(←ココ)

 

1〜4の「能動現在分詞、受動現在分詞、能動過去分詞、受動過去分詞」は過去のエントリーで扱いました。

今回は扱うのは最後の一つ、5番目の動作主分詞という形。

まずは実際の例を見てみましょう。

avata(〜を開く)
受動過去分詞 avattu kirje(開かれた手紙=開いた手紙)
動作主分詞 Pekan avaama kirje(ペッカが開いた手紙)

 

「開いた手紙」という表現には、以前扱った受動過去分詞を使います。

ここに「ペッカが開いた手紙」というように動作主を付け足したいときには、今回扱う動作主分詞を使います。

動作主分詞は上記の avaama のように語尾が[-mA]の形になります。この動作主分詞の作り方はとてもシンプル。

 

1)三人称複数[-vAt]の形を求める。

動詞 avata の基本的な語形変化は次のとおり。(タイプ4)

単数 複数
一人称 avaan avaamme
二人称 avaat avaatte
三人称 avaa avaavat

 

avata → avaavat

 

2)[-vAt]を外して、代わりに[-mA]を付ける。

avaavat → avaama

 

手順はたったこれだけ。

なおテキストには次のような表現も出ていました。

lainata(〜を借りる)
受動過去分詞 lainattu kirja(借りられた本=借りた本)
動作主分詞 Pekan lainaama kirja(ペッカが借りた本)

 

lainata → lainaavat → lainaama
 

löytää(〜を見つける)
受動過去分詞 löydetty lompakko(見つけられた財布=見つけた財布)
動作主分詞 Pekan löytämä lompakko(ペッカが見つけた財布)

 

löytää → löytävät → löytämä
 

語形変化の基本的なイメージは掴めたでしょうか?

明日のエントリーではこれらの動作主分詞を使った文を見ていきたいと思います。