「さん」それとも「やま」? − 山名における「山」の読み方について
この前、箱根の北端にある金時山という山に登った話を書きました。
その金時山からの下山中、ふと頭をよぎったのが、
今歩いている山は「きんときやま」それとも「きんときさん」?
という疑問。
そんなことを考えながら歩いていたら、山を下りたところの登山口にお誂え向きの看板が出ていました。しかし、、、
お隣の明神ヶ岳は Mt. Myojingatake となっているのに、金時山は Mt. Kintoki となっているので「山」の読み方がわかりません!
仕方ないので、スマホで調べてみると、Wikipedia には「きんときやま・きんときさん」という二つの読み方が併記されていました。
ということは、金時山の場合、正式な読み方は統一されていないということなのでしょうか?
ただ登山時に撮影した写真を見直してみると、山頂の標識には「きんときやま」のルビが振られています。
実際、感覚的には「きんときやま」の方がしっくりくるのですが、もちろん感覚だけで決めてよいというものでもないでしょう。
この「さん・やま」問題はなかなかやっかいで、以前に登った奥多摩の御岳山なども人に説明をするときに「みたけさん」なのか「みたけやま」なのかわからなくなってしまうことがあります。
こちらの場合は「みたけさん」が正解。
一方では、その字面から絶対に読み方を迷わないような山名もあります。
例えば、昔登った秩父の「丸山」という山があるのですが、さすがにこれを「まるさん」と読む人はいないでしょう。
さん | やま | |
---|---|---|
金時山 | ◯ きんときさん | ◯ きんときやま |
御岳山 | ◯ みたけさん | × みたけやま |
丸山 | × まるさん | ◯ まるやま |
何となく「さん」の方が大きな山、「やま」の方が小さな山というイメージがあるのですが、3000m峰の立山(たてやま)のようなケースもあるので一概には言えません。
このあたり何か法則のようなものはあるのでしょうか?