「温かい」と「暖かい」の違いとは?

17092201

先日、駅前のカフェでアイスコーヒーを飲んでいたときのこと。

来店したカップルの男性が女性に「あったかいのとつめたいの、どっちがいい?」と聞いていました。

この場合の「あったかい」は漢字で書くと「温かい」と「暖かい」のどちらになるでしょう?

正解はもちろん「温かい」。それくらい簡単!と思った人も多いかもしれません。

それでは次の場合はどうでしょう?

  • あたたかい家庭
  • あたたかい気持ち
  • ふところがあたたかい
  • あたたかい色

おそらく「うーん」と迷ってしまったものもあるのではないでしょうか。

実はこれらの表現はすべて国語辞書の「あたたかい」の項に用例として出ていたもの。

以下に紹介してみたいと思います。

あたたか・い[温かい](形)

①〔温度が〕つめたくなくて気持ちがよい。

「ー料理」

②愛情が通いあって、感じがいい。

「ー家庭」

③心がやさしく、情け深い。

「ー気持ち」

▽あったかい。

(↔冷たい)

「三省堂国語辞典 第七版」

あたたか・い[暖かい](形)

①〔気温が〕寒くなくて気持ちがよい。

「ー冬」

②「ふところがー〔=おかねをたくさん持っている〕」

▽(↔寒い)

③「ー色〔=赤・黄系統の色。暖色〕」

▽あったかい。

「三省堂国語辞典 第七版」

ということで正解は次のようになります。

  • 温かい家庭
  • 温かい気持ち
  • ふところが暖かい
  • 暖かい色

迷ったときにはさきほどの語義にもあるとおり、「冷たい」の反対が「温かい」、「寒い」の反対が「暖かい」という関係を考えるとわかりやすいのではないかと思います。

4つとも正解できた人はいるでしょうか?

 
三省堂国語辞典 第七版 三省堂国語辞典 第七版
価格: ¥1,700(記事公開時)
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
App Storeで詳細を見る