「豆汁」は何と読む?
手持ちの国語辞書アプリで難読語の一覧を眺めていたら、こんな単語が目にとまりました。
豆汁
難読語ですから、おそらく「まめじる」ではないのでしょう。
音読みの「とうじゅう」は間違いではないようですが、ここでは別の読み方を紹介します。
その読み方はこちら。
ご[(:豆汁)](名)
ダイズを水にひたして こまかくひいたもの。とうふの材料。また、染め物用。
「三省堂国語辞典 第七版」
「豆汁」と書いて「ご」と読みます。
ひらがなの文字数よりも漢字の文字数が多いというのは違和感がありますが、日本語にはこういった熟字訓も存在します。
ぱっと思いつくのは、もず(百舌鳥)、やし(香具師)、はとこ(再従兄弟・再従姉妹)あたりでしょうか。
なお三省堂国語辞典には同じ「豆汁」という漢字を使ったこんな単語も出ていました。
ごじる[呉汁・▽豆汁](名)
〘料〙ダイズを水につけ やわらかにして つぶしたものを入れたみそしる。
「三省堂国語辞典 第七版」
この説明をそのまま受け取れば「豆汁」を「ご」と読めば、ダイズを水にひたしてこまかくひいたものになり、「豆汁」を「ごじる」と読めば「ご」のみそしるになるということ。
なかなかに複雑な漢字の世界です。
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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