今日は何日和?
今日は久しぶりの暖かな一日。空を見上げると、雲ひとつなく、見渡す限りの青が広がっていました。
そこで思い出したのはこんな日本語。
こはるびより[小春日和]
(名)十一月から十二月にかけての、よくはれた春のような感じがする、あたたかいひより。
「ーのおだやかな日」
「三省堂国語辞典 第七版」
小春というのは陰暦の十月を表す日本語。
冬から春にかけて段々と暖かくなってくるときに使ってしまいそうな言葉ですが、実際には今の時期の天候を表す言葉です。
「○○日和」という表現には他に何があるのだろう?と思い、辞書を引いてみると、次のような見出し語が出ていました。
- あきびより[秋日和]
- きくびより[菊日和]
- こはるびより[小春日和]
- ふゆびより[冬日和]
- やまびより[山日和]
案外、見出し語の数は少ないですね。
ただ「日和」という日本語はいわゆる造語成分としてさまざまな言葉と結びつけることができます。
例えば「行楽日和」。または出かける場所に応じて「山日和」「海日和」。
あるいはアウトドアの種類に応じて「サイクリング日和」「スキー日和」「カヌー日和」などなど。
こうして並べてみると「日和」というのは今日一日の天気に感謝するための、素敵な日本語なのだということに気付かされます。
みなさんにとって、今日は何日和だったでしょうか?
三省堂国語辞典 第七版
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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