アノラック
日常の中で「何だか年をとったなあ」と思うのはどんなときでしょうか?
疲れやすくなった。長く眠れなくなった。etc.
それなりに長く生きていれば、思い当たることの一つや二つはあると思います。
自分の場合は「子供の頃に使っていた言葉がいつのまにか使われなくなっている」ことに気づいて、過ぎ去った年月の重みを感じることがあります。
例えば、今、この単語を使う人はどのくらいいるのでしょう?
まだまだ死語ではないと思いますが、現代では「ウインドブレーカー」のような呼び名の方が一般的でしょう。
ところでこのアノラックというのは何語でしょうか?
まずは英語辞書を調べてみると anorak いう綴りで出ています。
anorak
/ǽnəræ̀k/
- (主に英)アノラック(フード付きの防寒・防水ジャケット;→ parka)
- (英・くだけた話・けなして)おたく、マニア、ださいやつ、うんざりするやつ
「ウィズダム英和辞典 第3版」
「おたく」という意味もあるんだ、という発見はありましたが、語限まではわからず。
続いて Wiktionary を調べてみると、こちらには Greenlandic(グリーンランド語)と出ていました。
Greenlandic
ánorâĸ
Obsolete spelling of annoraaq
「Wiktionary」
annoraaq
anorak
「Wiktionary」
これによると ánorâĸ は annoraaq の古い(obsolete)スペリングであるとのこと。
グリーンランド語起源の日本語というのは珍しいので、このままなくなってしまうのは惜しい気がします。
この先、アノラックが第一線に復活することはないものでしょうか?
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