和製英語ではない和製外来語

18010901

このブログでは過去に何度か和製英語の話題を扱ってきました。

そこでふと思ったのは、和製英語があるなら、和製フランス語や、和製フィンランド語はないのだろうかということ。

調べてみると、英語以外の場合は全部ひっくるめて和製外来語と呼んでいるようです。

ーえいご[和製英語](名)

英語の単語をつなぎあわせたり〔例、バック+ミラー・テーブル+スピーチ〕、英語らしく作ったり〔例、ナイター・パネラー〕して、日本語の中で使っていることば。〔英語以外のことばまで広くふくめるときは、和製外来語、または和製洋語と言う〕

「三省堂国語辞典 第七版」

では、さっそくその和製外来語の実例を探してみよう!と思ったのですが、これがなかなか見つからず。

結局、和製外来語の大半は和製英語というのが実情のようです。

それでも辞書の中から次の言葉を拾うことができました。

アイゼン(名)〔ド Eisen= 鉄〕

登山靴の底につける、鉄のとがったもの。氷や雪の上を歩くのに使う。

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アベック(名)〔フ avec= いっしょに〕

〔古風〕①男女のふたりづれ。カップル。

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シュークリーム(名)〔フchou à la crème〘シュー ア ラ クレーム=クリーム入りのキャベツ〙の変化〕

シュー生地〔=たまごと小麦粉で作った、うすくてやわらかい皮〕の中にクリームをつめた洋菓子。シュー。

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和製ドイツ語が一つと、和製フランス語が二つ。

共通しているのは、どれもそれなりに歴史のある言葉だということ。

やはりこれだけ英語一極の時代になってしまうと、英語以外の和製○○語が新たに生まれてくる余地は少ないのかもしれません。

いつの日か和製フィンランド語に出会う、などというのは夢のまた夢なのでしょうか?

 
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