「ぷちぷち」は英語で何と言う?

18021601

壊れ物の梱包などによく使われる「ぷちぷち」の正式な名称は何でしょう?

気になったので、まずは「ぷちぷち」から辞書で調べてみました。

ぷちぷち

一(副・自サ)

①小さな つぶ状のもの〈が はじける/をつぶす〉音・ようす。

②小さな つぶ状であるようす。

二(名)〔商標名〕 気泡の はいった包装用のシート。

「三省堂国語辞典 第七版」

さすが三国。きっちり「気泡のはいった包装用のシート」という意味ものせています。

ただ〔商標名〕のラベルが付いているので、正式な名称は他にあるのでしょうか?

辞書の中にはこれ以上見つからず、Wikipedia を調べてみると「気泡緩衝材(きほうかんしょうざい)」という名称が出ていました。

気泡緩衝材。

もちろん意味は伝わるものの、ちょっと堅い感じ。これなら「ぷちぷち」の方が日常会話には向いているような気がします。

実際、日本語には「宅急便」や「バンドエイド」のように商標名が一般名詞化した例も多く見られます。

ではこの「ぷちぷち」は英語で何と言うのでしょう?

調べてみるとこんな表現が見つかりました。

bubble wrap

(also BubbleWrap)

NOUN

mass noun

Plastic packaging material in sheets containing numerous small air cushions designed to protect fragile goods.

Oxford Dictionaries

bubble wrap は「ぷちぷち(気泡緩衝材)」を意味する英語表現。

ただ厳密にはこちらも日本語の「ぷちぷち」と同じ商標名であるとのこと。よって bubble pack など他の表現が使われることもあります。

「ぷちぷち」はいかにも日本語らしいオノマトペですし、bubble wrap もまた英語らしいシンプルでストレートな表現。

それぞれの言語の個性がよく伝わる単語のペアなのではないかと思います。

 
三省堂国語辞典 第七版 三省堂国語辞典 第七版
価格: ¥1,700(記事公開時)
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
App Storeで詳細を見る