日本語を公用語とする国はいくつある?

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世界で最も交わされている挨拶は? トリップアドバイザーのインフォグラフィックスで世界の旅が見える

この統計によると母語人口が多い言語のランキングは、下記のとおり。

中国語 885,000,000人
英語 400,000,000人
スペイン語 332,000,000人
ヒンディー語 236,000,000人
アラビア語 200,000,000人
ポルトガル語 175,000,000人
ロシア語 170,000,000人
ベンガル語 168,000,000人
日本語 125,000,000人
ドイツ語 100,000,000人

 
日本語は第9位ですので、少なくとも「母語人口」という単位では、かなりメジャーな言語と言えるでしょう。何と言ってもドイツ語やフランス語よりも多いのです(フランス語は第16位)。

にもかかわらず、日本語が国際語になり得ないのは、やはり日本という単一の国でしか使われていないという要因が大きいのでしょう。日本語より母語人口が多いヒンディー語やベンガル語も同様です。

上記のインフォグラフィックスでは、母語人口の他に「その言語を公用語としている国の数」も扱っており、それによると英語は60の国、フランス語は39の国で公用語となっています。

一方、日本語の欄を見てみると2つの国で公用語となっているとのこと。

2つ?

日本以外で、日本語を公用語としている国がある??

全く知らなかったので調べてみたところ、パラオ共和国のアンガウル州というところで日本語を公用語として定めているのだそうです。

在パラオ日本国大使館のサイトに記載があったので、おそらく間違いのない情報だと思います。

在パラオ日本国大使館

パラオは第二次世界大戦前に日本の委任統治領だったことがあり、それが公用語採択の由来なのだとか。

しかし Wikipedia によれば、アンガウル州には日本語を日常会話に用いる住民は存在しないということなので、そこは少し残念。

それでも何だか夢のある話だと思ったので、ここにシェアしておきます。