(剌)アラビア語

18051801

昨日の『13か国語でわかる新・ネーミング辞典』についてのエントリーの中で、本に掲載されているのが次の13か国語であると紹介しました。

  • (英)英語
  • (仏)フランス語
  • (独)ドイツ語
  • (伊)イタリア語
  • (西)スペイン語
  • (葡)ポルトガル語
  • (蘭)オランダ語
  • (羅)ラテン語
  • (希)ギリシア語
  • (露)ロシア語
  • (中)中国語
  • (韓)韓国語
  • (剌)アラビア語

『13か国語でわかる新・ネーミング辞典』

昨日はさらっと流してしまったのですが、この中で気になるのが次の表記。

(剌)アラビア語

なぜ「剌」という漢字がアラビア語になるのでしょう?

*「刺」ではなく「剌」なのでご注意ください。

×刺 ○剌

こんなときはいつものように国語辞書を引いてみます。

アラビア(名)〔Arabia= 亜剌比亜〕

〘地〙西アジアにある世界最大の半島。

「三省堂国語辞典 第七版」

アラビアは漢字で「亜剌比亜」。

さきほどの「剌」はこの二文字目の漢字だったんですね。

それにしてもなぜ一文字目ではなく、二文字目の「剌」を使っているのでしょう?

おそらく一文字目の「亜」を使ってしまうと、アで始まる他の地域(亜米利加など)と混同してしまうためだと思われます。

*アメリカ(亜米利加)も二文字目の「米」を使っていますね。

なおアラビア語が「剌」であるなら「英和辞典、仏和辞典」のように「剌和辞典」もあるのかな?と思って検索してみましたが、そのようなタイトルの辞書は見つからず。どれも「アラビア語辞典」というタイトルでした。

一昔前であれば「剌和辞典」も存在したのでしょうか?

 

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