(剌)アラビア語
昨日の『13か国語でわかる新・ネーミング辞典』についてのエントリーの中で、本に掲載されているのが次の13か国語であると紹介しました。
- (英)英語
- (仏)フランス語
- (独)ドイツ語
- (伊)イタリア語
- (西)スペイン語
- (葡)ポルトガル語
- (蘭)オランダ語
- (羅)ラテン語
- (希)ギリシア語
- (露)ロシア語
- (中)中国語
- (韓)韓国語
- (剌)アラビア語
昨日はさらっと流してしまったのですが、この中で気になるのが次の表記。
(剌)アラビア語
なぜ「剌」という漢字がアラビア語になるのでしょう?
*「刺」ではなく「剌」なのでご注意ください。
×刺 ○剌
こんなときはいつものように国語辞書を引いてみます。
アラビア(名)〔Arabia= 亜剌比亜〕
〘地〙西アジアにある世界最大の半島。
「三省堂国語辞典 第七版」
アラビアは漢字で「亜剌比亜」。
さきほどの「剌」はこの二文字目の漢字だったんですね。
それにしてもなぜ一文字目ではなく、二文字目の「剌」を使っているのでしょう?
おそらく一文字目の「亜」を使ってしまうと、アで始まる他の地域(亜米利加など)と混同してしまうためだと思われます。
*アメリカ(亜米利加)も二文字目の「米」を使っていますね。
なおアラビア語が「剌」であるなら「英和辞典、仏和辞典」のように「剌和辞典」もあるのかな?と思って検索してみましたが、そのようなタイトルの辞書は見つからず。どれも「アラビア語辞典」というタイトルでした。
一昔前であれば「剌和辞典」も存在したのでしょうか?