「違反」と「違犯」の違いとは?
先日「スピードいはん」という言葉を漢字変換したときのこと。
スピードいはん
→ スピード違反
→ スピード違反
このときにふと「あれ? 違反はもしかして違犯が正しいのかな?」と思い始めて、どちらが正しいのかわからなくなってしまいました。
こんなときにはさっそく辞書を引いてみます。
いはん[違反](名・自サ)
①命令・約束・規則・協定などにそむくこと。
「約束ーだ」
②違犯。
「交通ー」
「三省堂国語辞典 第七版」
いはん[違犯](名・自サ)
〔文〕法令にそむいたおこないをすること。違反。
「ーしたる者は・国禁ー」
「三省堂国語辞典 第七版」
三国によると、
- 違反 = 命令・約束・規則・協定などにそむく
- 違犯 = 法令にそむく
という違いがあるんですね。
ただ違反の語釈中に違犯が出てきたり、違犯の語釈中に違反が出てきたりすることからもわかるとおり、両者の境界線にはややあいまいな点もありそうです。
見た目のイメージとして違反より違犯の方が重く感じるのは、違犯の犯は犯罪の犯なので、字面にドキッとしてしまうという要素もあるでしょうか。
三省堂国語辞典 第七版
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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